ひなちのおうち

感想の置き場所

アイドリッシュセブン【4部:20章】

九条氏のゼロを蘇らせる発言から、TRIGGERのカウントダウンのゼロに繋がるの怖すぎて無理(2019/12/28)

 

 

了さん…欲しいものはたったそれだけだったことに気づいたのが遅すぎたよな…ずっと百くんは教えてくれてたのに…

 

然るべき処罰は受けるべきで、それを受け入れるべきであると私は思うのだけど、でもいざこんな結末を見せられると情があるからなのか、ついやめてあげてって思ってしまった…だめです。ちゃんと自分のしてきたことに罪の意識と反省をしてください。それから胸を張ってZOOLくんに向き合ってください。貴方が見つけて創り上げたZOOLという財産に責任を持って向き合ってください。きっと4人も待ってる。

会場にどんな理由で乗り込んだにしろハルは知らないし知らなくていい。そこに"いた"。その事実だけでもうよかったんだ。

了さんは癇癪を起こした子供のように当たり散らかしてたけど、欲しいものが手に入らないと拗ねていただけなんだよな。その愚図り方が賢さと権力とを兼ね備えてたおかげで後戻りのできない手段になってしまってたのだけど…。

裏切られた!って言葉は放ってしまえば簡単で身勝手なものなんだけど、その言葉の前提には"信じてた"って言葉があるんよね。信じてなければ裏切られたなんて思わない。落胆もしない。あんなに嫌いだとすぐ裏切ると言ってたのにまだ信じてる。
アイドルなんてと言いつつどんな企みであれアイドルを育てるし、またアイドルである陸を好きだとも言う。本当はアイドルに希望を持ってるし大好きなんだろうね…。
根は純粋で素直なんだろうなと思います。人の言ったことをすぐ信じるとこあるよね。5年もの間、確認も取らず百くんとの約束を信じてたしね…。

「みんな嫌いになればいい!!僕の嫌いなものをみんなが嫌いになれば、世界に優しくされた気分になれる」
これがさぁ…絶対になれないんだよね…救われないんだよね…虚しくなるだけなんだよね…胸にぽっかり穴が空いた気分になると思うんだよね…
好きなものがなくなれば勿論なんだけど、嫌いなものも同じで、恨みも妬みも嫉みも、そういったマイナスな感情も無くなってしまえば空洞になるもんなんだよ。
「あはは…!これが僕の望んだ世界だ!!…はは…なのに、なんでこんなに殺風景なんだろう」
なんてことになる予感しかしなかったよな…(いや殺風景とは言わんか…)

ファンに媚は売るなと自分を安売りするなと教えた大人(九条鷹匡)がいて、それを鵜呑みにして間違えた子供(亥清悠)が、アイドルに蔑ろにされたといじけた大人(月雲了)に出会い、ファンサを向けてお互いに救い合うの繋がり合いすぎて、失敗は捨てるのではなく成長するための一つの足場なのだと感じた。大ストーリーすぎるな…

「やっと僕にしてくれた」ってすごく嬉しそうで、満たされたような瞬間だったもんな。
もっと早くに気づけてたらよかったのにな。ずっと近くにいた彼らのことを見て呼んであげればよかったのにな。遅かったんだよな何もかも。
百くんの言葉もちゃんと聞いてた。飲み込んでた。これから先なにも黒いことなしで呑み交わせるような仲になればいいけどな…いやでも一度殺されかけてる側からしたらどうなんだろうな…了さんにとっては間違いなく大切な存在であることには変わりないよな…
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友人と了さんの展開について3部から話してて、
もう刑務所エンドしかなくない!?パトカー乗ってバイバイするやつじゃん。あっはは!ゲームオーバーだね!って笑いながら去っていくよ。サイコパスじゃん…
みたいなことを常々言ってたんだけど本当に任意同行エンドでびっくりしたしもう笑うしかなかったな。いやでも改心するわけないって思ってたからどうしようもない状態でと想像してたので、こういう結末でよかった。すっごく泣きました。
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ねぇ、了さん。あなたが見つけた石は、とても擦り切れたものだったのかもしれないけれど、それは磨けば宝石に成り得る原石だったんだよ。なにも与えられないんじゃない。与えたからこそ与えられるものがある。
見つけたものにとってあなたは見つけられる存在になるってこと。きっとそれは分かりづらくて気づきづらいものなんだろうけれど、どうか一筋の道筋として帰り道として照らされていますように。

 

 

環の成長が本当に嬉しくって嬉しくって、でももうカメラの向こうに探す相手はいないって言葉が寂しく感じた( ;;)それと同時にアイドルとしての居場所を理ちゃん以外で見つけれていることを再確認できた( ;;)