ひなちのおうち

感想の置き場所

図書室のネヴァジスタ【ボーナストラック2】

神波さんの願いが瞠の幸せだったことを考えれば考えるほど泣けてきた(2019/09/25)

 

あの神波さんが瞠のことを願うってさぁ…そんなんずるいやん…………
あんなに子供で臆病で自分が大事な神波さんがさぁ…………
いや言いすぎた神波さんごめんな…神波さんの受けたものって相当なことだし、親が目の前で自分を残して自殺ってどんだけおかしいと邪魔だと思ってても耐え難いものよな…そもそも他人が目の前で死ぬこと自体トラウマになるもんな…(実際目にしたことはないです)

逸れた。

神波さんにはやっぱり瞠しかいなかったんだよな…大事にしたかったんだよな…愛してたんだよな…でも神波さんにはそれがわからなかったんだよな…その気持ちを教えてもらわなかったし許されないものと感じてたのかも…
復讐という檻に閉じ込められて、利用することでしか繋ぎ止められなかったのあまりにも寂しい。
素直じゃないから何度も電話して本音を聞き出すのもさぁ、お互いになんだよな。瞠自身も真っ先に聞けないのかわいいよな。でも最後にはちゃんと言ってくれたの嬉しいよな。瞠が幸せになってくれるのを願ってるのたまらんな。自分のことじゃなくて瞠のことを願うのずるい……(2回目)

瞠にとっても大好きな神波さん。でも友達のことも大好きで捨ててしまった。許せないのは神波さんなのか瞠自身なのか………たぶんどっちもだよなぁ…自分が幸せになること、望むこと、全てが許されないことだと思ってると思う。だから誰からも距離を置くんだ…みんながいいんだよって言ってもそれを許さないの…

みんなの願いもね、それぞれが前を向いてこうなりたいああしたいって言うんだけど、最終的には全部瞠なんだよ。瞠のことを想ってる。みんな待ってる。おいでって。
みんな瞠のこと大好きなんだなって改めて感じた。

清史郎はみんなのことわかってたね…いつだって人のためだったね…自分のことでみんなを巻き込んだのが最大の罪ではあるんだけど…結果的にはみんなのことを救うことにも繋がったんだよね…複雑だ………清史郎も自分の幸せを願ってほしいな…
清史郎が言ったさっちゃんが瞠のお母さんを探してるっていうのめっちゃ泣いた。さっちゃんはめんどくさがりで堪え性もないけど、エンジンがかかれば一直線なんだもんね。きっとたくさんの人脈を使って見つける。絶対見つける。信じれるとこある。瞠の驚いた顔、照れた顔、笑った顔、泣いた顔、それのためだけに動ける優しいかっこいい子なんだよな。愛しいな。

茅っぺだけ別の学校(そりゃみんな東大は無理だわ)なの面白いよね。誰か言ってたけど、知ったら絶対怒る(笑)
いつか船をって…いいよね…こうやってちょっとずつ昔のことに目を向けれるようになったの嬉しい。瞠のこと誘うのもかわいい。茅っぺにとって瞠が元凶だったとしてもやっぱり助けてくれた唯一の人は瞠でしかなかったから。変わらずハルたんのこと好きなのもかわいい。
少しずつでも安定してるって喜ばしいことだよね。お兄さんとも話せるようになって、いつかは昔の仲の良い兄弟に戻ってたら嬉しいな。

辻村が家族全員とやり直そうって動いてるのめっちゃかわいい。神波さんがお兄さんなのあまりにもかわいい。ちょっとそこの兄弟並んでくれる?写真撮らせて。そこに瞠を呼ぶのもかわいいよね。お前は総じてかわいい。

ハルたんは基本暴力の嫌いな優しい子だから、瞠のしたことを許せない思いがあったとしてもやっぱり大好きなんだよ。瞠と元通りになりたい。友達でいたい。そんな子なんだもんね。瞠が申し訳なさそうにするとハルたんも悲しくなっちゃうんだ…共感覚強そうだな…ハグすればいいよきみたち。

愛される子供になったってめっちゃいいよね。賢太郎は横暴で馬鹿だけどやっぱりお兄ちゃんなんだよな。かっこいい。ちゃんと面倒みれるんだよ。そういうのを培ってきてるから。冷静に人を見てるの…

瞠が未来を見てくれてること嬉しかった。先生…絶対なれるよ。瞠なら適任でしょ。いつかマッキーと肩を並べて先生してるところ見たいなぁ…

一人一人が瞠に愛を教えてくれるから、喉から出るほど欲しかった愛で満たされるのすごくよかった。愛されたいのに愛されるべきじゃないと思い込んだ子ってどうやったって報われないから…愛されるほどに苦しくなる。でも愛されないのも苦しい。でもこんな風にみんなから声をかけられて嬉しくないはずない。少しずつ渇いた心は満たされて、それが自信に繋がって、自分のことを好きになれる。それは自分のことを許す勇気にも力にも変われるから…少しずつでも自分のことを愛していけるよう願ってるよ。

結局全てが愛なんだよ。この物語の全てに愛がある。誰かのために動けるのも、自分のために動けるのも、間違ったことも、許せることも。いつかを夢見る彼らを見届けることができてよかった。今よりその先が幸せに繋がってるであろうことを切に祈ります。

「図書室のネヴァジスタ」という作品に出会えたことが私の中できっとなによりも幸運な出来事だったと言える。
ありがとうございました。